2012/03/28

タバコの個人輸入

タバコの免税範囲を調べていたときに、タバコの個人輸入を行うサイトがたくさんある事に気付きました。

タバコを個人で輸入したときにかかる税金を調べてみると、1,000本につき12,244円、課税価格の合計が1万円以上の場合、5%の消費税がかかるそうです。
(旅行したときに、直接持ち込みもしくは別送品として送る場合とは税率が異なるそうです。)

税関:国際郵便を利用したたばこの個人輸入について

実際に1カートンだけ輸入した場合は、2400円(100円以下切捨て)の税金と200円の手数料で2,600円を支払う必要があります。
これだけの税金を払ってしまうと、海外からタバコを個人輸入してもメリットがあまりありませんね。
(もちろん販売価格によりますが。。。。)

でも、じゃあなぜ、タバコの個人輸入を行うサイトがたくさんあるのでしょうか。

実はタバコを個人輸入したときの税金の支払いの流れには2通りあって、1つは普通に家に届いた後、税関に自己申告して納税する流れ、もう1つは税関で抜き打ちチェックを行っている荷物の確認でタバコであるとわかった場合(もしくはラベルに明確にタバコであると記載されている荷物の場合)には荷物が届けられるときに一緒に税金の支払いを要求される流れです。

タバコの個人輸入を行っている人たちの多くは自己申告して納税したりしません。
ですから、税関のチェックで引っかからなければ税金がかからずに安くタバコを手に入れることができたと思っている人たちがほとんどです。
チェックで引っかからなかったからといって、自己申告して納税しないのは脱税になってしまいます。
(タバコの個人輸入サイトには自己申告の納税の必要性を明記しているサイトはほとんどありません。)

じゃあ、税関のチェックで引っかかり、受け取りの際に税金の支払いを要求された場合はどうするのかといいますと、「受け取り拒否をしてください」、と記載されているサイトが多いです。
受け取り拒否をすると荷物は発送元に送り返されます。
発送元はラベルや送付方法を変更して再度送るのです。税関のチェックは抜き打ちなので2回目は引っかからずに税関をすり抜ける可能性が高いです。
このようにして、払うべき税金を納めないでタバコを受け取ろうとしているのです。

これは非常にリスクの高い方法なので利用するのはやめておいたほうが良いと思います。
先ほど紹介した税関の説明にも「インターネットにおいて、たばこの個人輸入手続代行サービスを手掛けるサイトが多数存在しますが、中にはたばこ税等の脱税をほのめかすサイトもあります。安易に利用した場合、法令により処罰されることもありますのでご注意ください。」と記載されています。

なお、私は別の理由でも個人輸入を行うサイトは危険があると思っています。それは偽タバコです。
マイルドセブンは海外でも人気が(それなりに)高く、よく売れています。これに目をつけた業者が偽のマイルドセブンを作り、パッケージ等を本物そっくりに作り上げて販売している可能性があります。見た目は同じでも中身はまったくの偽者。非常に不味いとの話です。
個人輸入を行うサイトでは非常に安い値段で販売している業者もあります。このような業者から偽タバコが送られてきても、返品したり、返金してもらったりすることは、かなり難しいでしょう。

皆さんも個人輸入を行うサイトにはぜひお気をつけください。


なお、私は海外でタバコを買う場合、空港の免税店以外では買いません。街中で非常に安いタバコを見つけたとしても偽タバコである可能性もありますので、安心料だと思って空港で買っています。
そんなにたくさん買うわけでもないし。
(^-^)

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